映画「THE GUILTY/ギルティ」あらすじ

警察官のアスガー・ホルムは、ある問題を起こし、緊急ダイヤルのオペレーターとして臨時の勤務をしていました。酔っ払いや薬物使用者からの通報に嫌気がさしていたアスガーの元に、まさに今誘拐にあっているという女性イーベンから通報が入ります。アスガーは現在地や犯人の特徴などを聞き出そうとすしますが、息子に電話をすると偽り電話してきたイーベンとのコミュニケーションは難航します。犯人は白いワゴンで逃走中であるということと、通報番号の情報から自宅の電話番号、そして大まかな位置情報を知ることができます。自宅に電話すると6歳と9ヶ月になったというイーベンの娘が電話に出ます。娘からパパが怒ってナイフを持ってママを連れて行ってまったことと、一生懸命覚えたというパパの電話番号を入手。娘は自分と赤ちゃんの弟だけが家に残っていると言うので、アスガーは子供達を保護するよう警察官に指示。パパには赤ちゃんの寝室に近づかないよう言いつけられていたようですが、アスガーは二人で一緒にいたら寂しくないだろうとあやします。電話番号からパパはミケルと言う男で服役歴があるということが判明。車のナンバーも分かり、パトロール中の警察官たちに捜索させますが、うまくいきません。指示系統が複雑でうまくいかないことに腹を立てたアスガーは、同僚のラジットにミケルの自宅を捜索させます。位置情報はとても範囲が広く役に立たないものの、ミケルが自宅には向かってないことはわかります。しかし、ミケルの自宅に手がかりがあるかもしれないと踏んだのです。その後、娘から電話が入り、警察官が娘と弟を保護するため家に到着したことが分かります。アスガーは娘に警察官に電話を代わるように言い、寝室に赤ちゃんがいるから探すよう指示しますが、赤ちゃんは無残にも体が引き裂かれて死んだ状態で発見されます。イーベンとの何度かの電話の末、二人は心を通わせていきますが、イーベンから赤ちゃんのお腹には蛇がいて、お腹を引き裂いて助けてあげたというまさかの発言が。また、同僚によるミケルの自宅の捜索の結果、イーベンは精神病院に通っていることが判明。赤ちゃんはミケルが殺したのではなく、イーベンが精神を病んだ末に殺してしまったのです。ミケルはイーベンを誘拐し殺そうとしているのではなく、無理にでも精神病院に連れて行こうとしている最中なのでした。自分がやってしまったことに我に返ったイーベンは、橋から道路に飛び降り自殺を図ろうとします。アスガーは勤務中、殺さなくてもよかった犯罪者を殺してしまい、明日の法廷でラジットとともに嘘の供述をしようとしていたことを告白。しかし改心して本当のことを言うから飛び降りないでくれと説得し、警察官に無事イーベンを保護させるのでした。

映画「THE GUILTY/ギルティ」感想

緊急ダイヤルのコールセンターを舞台に場面が変わることがないので、アスガーの顔のアップと電話の先の音声のみで物語は進行していきます。一見地味な設定ですが、電話先の情景が分からないが故に、必要以上に想像力が掻き立てられ、物語を追うごとに緊張感は増していきます。アスガーは本来であれば第一線で働く優秀な警察官のようですが、止む終えず緊急ダイヤルのオペレーターを務めています。オペレーターなど自分のやるべき仕事ではなく、下働きがやる仕事でだろうという気持ちが随所に見られ、通報者からの助けにもどこか投げやりな対応です。また、アスガーには妻がいますが、出て行ってしまったことがわかります。妻と何があったのかは作中では描かれていませんが、そういったどこか見下した態度が、妻が出て行ってしまった原因にあるようにも思えます。アスガーはその日の業務が終わり、翌日、法廷で嘘の供述をすれば晴れて第一線に返り咲くことができます。しかし、イーベンがやってしまった罪と真剣に向き合うことで、自分の罪を見直すことができたのです。ラストでアスガーは誰かに電話をかけ、電話の相手は誰か分からぬまま、本作は終わりますが、出て行ってしまった妻にかけているのであろうと想像出来ます。自分の罪と真剣に向き合うことで、これまでの行いも改めようと決心したのだと思いました。本作のタイトルの通り、「罪(ギルティ)」というテーマに富んだ物語でした。