映画「それでも夜は明ける」あらすじ

1841年、奴隷制度が色濃いニューヨーク州サラトガに暮らすソロモンは自由黒人のヴァイオリニストで妻と子供2人と順風満帆な生活を送っていました。ある日ソロモンは騙され薬づけにされ昏睡したまま奴隷商に売られてしまい、北部の自由黒人だと主張するも材木商のフォードに購入されてしまいます。フォードは信仰心が篤く温和な性格の農園主で、知能と知識があるソロモンは材木の水運の提案をしそれが成功をしたことで目をかけてもらいました。しかしこのことで農園の監督ジョンにねたまれ嫌がらせを受けるようになり、鞭を振るわれそうになったところを反撃してしまいます。報復行為として木につるされている姿を見たフォードはソロモンの身の危険を感じ、仕方なしに資金面で世話になっている別の農園主にソロモンを売りますが、次の農園主は非常に陰湿で残忍な性格の持ち主でした。綿花栽培のノルマを課し達成できない奴隷を容赦なく鞭打ち、ソロモンもひたすら耐え忍びますが、ある時不祥事を理由に奴隷の身分に落ちた白人奴隷がやって来たことで、ソロモンは逃げ出すチャンスととらえ彼に協力を申し出ます。ところがこの白人奴隷にも裏切られ農園主に責め立てられますが何とか機転をきかして乗り切りました。その後も長い奴隷生活を送りますが、カナダ人で大工のバスと出会ったことから風向きが変わります。バスは奴隷制に反対で良心を持っており、信用したソロモンは自らの素性を話し、北部時代の友人に手紙を送ることを懇願します。数日後ついに農場に保安官がやってきてソロモンは奴隷から解放されるのです。

映画「それでも夜は明ける」感想

自由黒人という身分ながら騙され売られていった時のソロモンの絶望感を考えると、鳥肌が立つくらいの恐怖を感じました。説明すればわかってもらえるだろうと思っていても、肌の色が黒いと言うだけでこんな扱いを受けるなんて、本当にひどい制度があったものです。奴隷たちを取り巻く過酷な状況、人間扱いをしてもらえない辛さに何度も涙がこぼれました。鞭で打たれているシーンや傷跡を治療しあう姿はしばらく頭から離れず、かわいそうで仕方がなかったです。でも最後に出会った白人のおかげで解放されたので、最初の農園主もそうでしたがこの時代にも心根の優しい、差別をしない白人もいたということに少し安堵しました。この大工役にブラッド・ピットが出ており、彼にぴったりな役だなと思いました。しかしこの映画は実はを基にしているとは驚きです。12年という長い間、本当にこのような地獄の経験をした黒人がいたのだということ、どんな過酷な環境下に置かれても最後まであきらめないソロモンの強さに敬服します。